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アオゲラ

初夏はスズメもツバメもシジュウカラも、みんな子育てに忙しい。アオゲラ夫婦が大きなサクラの木にマイホームを作っていたのは4月に入ったころ。あれからもう2か月以上経っていた。サクラの花はとっくに散って新緑が萌え、青々と茂った葉は巣穴を覆い隠そうとしていた。アオゲラ夫婦は子宝に恵まれ、子どもたちはすくすくと育っていた。体も大きく、大人と同じような色になっていた。穴から身を乗り出すようにして遠くを眺めている。高所で身を乗り出すのは飛べるという自信があるということ。翼もほぼ完成していることは容易に想像できる。間もなく、親が呼んだ時、灰色のつゆ空に向かって羽ばたくのだ。

※その後聞いた話では、この翌日、6月18日、月曜日の早朝、巣穴から3羽の幼鳥が飛び立ったと言う。
2012/6/17 11:34 Nikon D3 with NIKKOR VR80-400mm F/4.5-5.6D, 400mm F8 1/400 ISO3200

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