カメラの歴史
の本とかクラッシクカメラ図鑑だとか言っても、なぜかいつも旧日本軍で活躍した航空写真機が登場しないのですよね。これこそまさに日本の技術の粋を結集して開発された日本のカメラ史の立役者なのにどうしてこうまでも扱いが小さいのかなぁ。最初はドイツとかアメリカ製品の模倣からスタートしたこの業界。でも戦後日本のカメラが世界を席捲した、その礎を築いたのが第一次大戦以来の長い歴史の中で育まれた航空写真機であることを人々は知っているのだろうか。小西六(いまのコニカミノルタ)が大メーカーに発展したのは、海外から学び独自の技術を確立し大戦中に軍から厳しいスペックを要求され、それを実現できたからじゃないの。日本光学(現ニコン)も少なからず航空用レンズ、エアロニッコールとか偵察用航空写真機開発製造の経験と蓄積があって、後の民間用カメラの成功を見ることができたんじゃないのかなって。
あまりにも旧日本軍で活躍した写真機の記事、本が少ないのはそれだけ残っている資料が少ないということなのかなぁ。と思い、
ここに筆者が入手した精一杯の少ない資料を元に当時の代表的な航空写真機などとあわせてその周辺の事実をご紹介いたしたいと思います。